OPT/EADカードの申請

今回はOPT/EADカードの申請プロセスの紹介です。

あくまで僕の経験なので、もしかすると学校によって多少プロセスやタイムラインが異なるかもしれません。

あくまで参考程度に読んで頂き、最終的には各学校の学事センターと確認してください。

このOPT/EADカードはアメリカ国籍、乃至はグリーンカードを所有していない人がアメリカで就職をするにあたっては避けて通れない(けどめんどくさい)手続きになります。

僕の場合は日本でサマーインターンをしたため、今回フルタイム就職に向けて初めて諸々の手続きをしています。アメリカでサマーインターンをする人はもしかすると多少プロセスが違うかもしれません。

OPT/EADカードとは?

そもそもOPTとはなにかというと、Optional Practical Trainingの略称で、この制度によりMBAプログラムを終えてから一年間、現在保有しているビザ(F-1)の延長でアメリカで就業することができます。

さらに一部のMBAスクールではSTEM Extensionが認められており、OPTの期間を24ヶ月延長できます(よって合計で12+24か月の36か月間、就職先からVisaのサポートが受けられなくてもアメリカで働くことができます)。

OPT、STEM Extensionについて詳しく知りたい方はこちらがよくまとまっているので参考にしてください。

ここでは要点のみ掻い摘んで説明していきます。

なぜOPT/EADカードが必要なのか

OPT/EADカードを持っていない場合、MBAを卒業してから60日以内に日本に帰国しなければなりません(卒業から60日はGrace periodが設けられています)。

卒業後、そのままアメリカに残るにはこのカードが必須になります(ただ日常生活でI-20を求められることはなく、またアメリカを出国するときに見せた記憶はありません)。

仮に就業先がビザのサポートをしてくれる場合はどうなのかというと、それでもこのカードが必要になります。

就職先からビザサポートが受けられる場合、H1-Bビザに応募することになりますが、ビザの抽選に当たったとしても最速で卒業した年の10月1日からしか有効になりません。

よって卒業から10月1日までの期間に有効な書類が必要ということになります。

ちなみに僕のケースはまさに前述の通りで、就職先がビザサポートをしてくれ、かつ幸いにもビザの抽選にあたったのですが、就業開始の8月から10月1日までの期間のためにこのカードが必要になります。

申請のプロセス

こちらはシカゴブースの例になります。学校によってタイムラインが異なる(卒業時期が異なるため)と思いますが、参考までに共有させて頂きます。

また僕は最速で申請したので以下のタイムラインですが、必ずしもこのタイムラインに合わせなくてはいけないということではありません(後述しますが、卒業から60日以内に申請すれば問題ありません)。

  • 2月:学校からI-20を新たに発行してもらう(学校からオリエンテーションがあり、そこで詳細の指示がありました)
  • 3月初旬:OPTの申請(卒業90日前から申請可能です。学校から申請方法や申請にあたっての注意事項の説明会がありました。また申請時に410ドル支払う必要があります)
  • 4月初旬:EADカード受領(書類に不備があると再申請になります。幸いにも一発クリアでした)
  • 4月中旬:SSN受領(EADカードが発行されてから2週間以内にきます)

注意事項

まず一番最初の手続きとして、学校からOPT用に新しいI-20を発行してもらう必要があります。

こちらの発行に少々時間がかかるので、余裕を持った手続きをオススメします(ブースでは申請を受領してから発効までに1-2週間かかると説明がありました)。

OPTの申請は卒業90日前~卒業60日後までの期間に申請が可能で、その期間を逃すと申請ができません。

申請にあたり、就業開始日を選ぶ必要があるのですが、こちらは卒業から60日以内の日付を選択しなければなりません。

仮に就業開始日が卒業60日後よりも後の場合にどうするかというと、卒業60日後からOPTが有効となるように設定をすることが推奨されています(OPTは1年で切れてしまうため、少しでも長くするにはこれしかありません)。

まさに僕がこのケースで、6月4日に卒業するのですが、就業開始が8月中旬のため、OPTは卒業60日後の8月上旬から有効としています。OPTは自分が指定した就業開始日から一年間有効です。

申請期間中の出国/海外旅行ですが、全く問題ありません。

僕は申請期間中(3月下旬)にチリ/パタゴニアに旅行にいっていましたが、出国/入国時の手続きや必要書類は通常通りでした。

OPTの申請にあたって410ドルの費用が発生します。

この費用は企業によっては負担してくれるらしいので、交渉する価値はあるかもしれません(僕は交渉しませんでした)。

SSNが必要な場合、OPTを申請するときに一緒に申請するかどうかシステム上でチェックをする欄があるのでそこにチェックを入れるだけでした。

アメリカでサマーインターンをする場合はインターンの前に取得するようですが、前述の通り日本でインターンをしたためこのタイミングでの取得になりました。

ここで整理して書くと大したことのないプロセスですが、初めてのことだったので学校の書類やホームページを何度も確認しながら進めて無事に申請が完了しました。

どの学校も丁寧な説明会が開催されると思いますが、少しでも早めに全体像を知りたい人には参考になるかと思います。

現在H1-Bビザの申請も進めているため、そちらも一通り完了したら紹介させて頂きます。

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