明日からいよいよ二年目の秋学期が始まります。
授業は以前まとめたこちらの3科目で、明日はEntrepreneurial Finance and Private Equityの授業となります。授業の様子はまたこちらで随時ご紹介していきたいと思います。
さて夏の間のメモの最後です。タイトルの通り、プロフェッショナルファームでインターンをして感じたことを書き残しておきたいと思います。
MBAの前に7週間ほど戦略コンサルでPre MBAインターンをし、夏の間は2社の外資系企業でインターンとケーススタディーのプログラムに参加してきました。
日系企業、しかも商社というウェットな環境でキャリアを積んできたため、外資系企業・プロフェッショナルファームのカルチャーや働き方の違いを感じることが多々ありました。
プロフェッショナルファームでは日系企業ほど労働時間を厳しく管理されていないため、好きなだけ働けます。
これは仕事が好きな人、成長意欲が高い人には恵まれた環境だと思います。
またそうした環境で新卒から働いていると、日系大企業のように労務管理をされ、ろくに残業もさせてもらえない環境と比べると、実力に差がつくことは納得です。
カルチャーの違いに焦点を当てると、プロフェッショナルファームというのは一人一人が個人事業主としてのマインドセットを強く持っているように感じました。
どこのプロフェッショナルファームも採用要件でチームワークができる人を求めているというものの、僕が日系企業やラグビーで経験してきたチームワークとは少し位置づけが違うように感じました。
これも当たり前ですが、プロフェッショナルファームでは個々の実力をベースに報酬が違ってくるのはもちろんのこと、パフォーマンスが悪いと場合によっては首を切られることもあるわけです。
そうなると周囲に気を使ってる場合ではなく、自分がいかに活躍するかが最重要な価値観となっている雰囲気を感じました(すべてのプロフェッショナルファームがそうというわけではないのかもしれませんが、少なくとも3社を経験した限りで感じたことです)。
僕がこれまでの日系企業でのキャリアや人生で経験してきたチームワークとは、部下や後輩の指導はもちろんのこと、今あるリソースを最大限に活用し、組織としてのアウトプットを如何に最大化できるかということに焦点を置いており、そこはプロフェッショナルファームの方々とスタンスの違いを感じました。
具体的にいうと、能力の低いメンバーはシンプルにプロジェクトから外して入れ替えればいいという、わかりやすい実力主義の世界となっています。
こうした実力主義の世界はスポーツに通じるところもあるものの、スポーツであればそのフィールドに立っているメンバー全員でベストの結果を出すべく、チーム全員でサポートしあうものでした(少なくともラグビーはそうでした)。
一方僕の経験した限りでは、仮にプロジェクトのメンバーで実力の足りない人が入ってしまった場合、その人の足りない部分を他の人が補うという雰囲気は正直あまり感じず、そこはよりドライになっていかなければ生き残っていけないということなのかなと感じた次第です。
使えないメンバーを使い続けることでアウトプットの質が下がるくらいならメンバーを入れ替える、というのも合理的な判断であり、クライアントのことを考えるとあるべきだと理解しています。
必ずしも日系企業のカルチャーがいい、個人的に好きというわけではなく、どちらもプロコンある話なので、郷に入っては郷に従え、ということでそれぞれのカルチャーに合わせていくことが求められるということです。
アメリカでも事業会社とプロフェッショナルファームで違うのか、若しくはそもそもこの国には終身雇用なんて考えはないので、どこもプロフェッショナルファームのようなドライな雰囲気なのか、そのあたりはどこかで検証、調査してみたいと思います。