スコアメイク(IELTS編②)
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昨日に引き続きIELTSについてです。本日は各セクションのテクニック的な部分を少し掘り下げて書きたいと思います。

受験生活を振り返り、もう一度やり直すとすればスコアメイクをTOEFLではなく、IELTSから始め、OA7.5を取れてからGMAT or GREに移行すればよかったと思っています。

TOEFLも多少はテクニック的なものはあると思いますが、IELTSのメリットとして、IELTSのほうが試験対策がしやすいこと、TOEFL特有の開始時間のずれによる周囲からの雑音に邪魔されないこと、スコアがバンド制になっていること(例:4セクションの合計が29~30.5点のレンジであればOA7.5として扱われる)が挙げられます。

デメリットとしては一部IELTSで出願できない学校があることです。こちらは受験校の選定にも関係してきますが、2020年入学の受験時には、M7ではWharton以外すべての学校にIELTSで出願可能でしたので、どうしてもWhartonにこだわる方はTOEFLにしたほうがいいです(これから先はWhartonもIELTS可になるかもしれませんが)。

また学校選択の観点では、出願時にTOEFL・IELTSの足切りの点数を設けている学校もあり、ハーバードはTOEFL109、IELTS7.5、欧州の学校では全セクション7以上となっているところもあると聞きます。TOEFLにそれなりの時間をかけた経験からすると、TOEFLの109とIELTS7.5では、IELTSのほうがだいぶクリアしやすいと思います。

僕自身は受験開始当初、「TOEFL→IELTSへの移行は容易だが、逆は難しい、またIELTSでは受験できない学校がある」と渋谷の某予備校でアドバイスを頂き、たいして良く調べずにそれを信じてTOEFLにこだわっていたことが失敗でした、、

これから受験を始められる、TOEFLで点数が伸び悩んでいる方にはぜひ早めにIELTSを一度受験していただき、どちらが自分に合うか確認していただくのがいいかと思います。

本質的にはどちらも英語の試験であり、根本的な英語力の向上は必要ですが、受験を有利に進めるためには一日でも早いスコアメイクが肝要であり、テクニックが使えるのであればどんどん使うべきだと思います。

僕が予備校やネットから得た情報で、使えると思ったテクニック・アドバイスについては以下の通りです。あまり真新しい情報はないかもしれませんが、これから対策をされる方に多少なりとも参考になればと思います。

<Listening>

TOEFLと同じく先回りをして問題をチェック。Paperで受験をする場合、問題のキーワードにあらかじめマークをしておくことで、実際に問題を解くときに手助けになる。スペルミスに要注意。リスニングの点数を伸ばすのは時間がかかるので、通勤時間や支度をしている時間含め、日々英語に触れておきましょう(デスクに向かって勉強している時間以外はずっとPodcastで無料で配信されているBBCを流していました)。

<Reading>

3題の長文から構成されていますが、一般的に問題は易しい→難しいの順番になっているため、1題目は15分、2題目は20分、3題目は25分が時間配分の目安となる。長文をすべて読まなくても、キーワードを探すだけで解ける問題も多いため(特に1題目)、過去問を解いて時短のコツをつかんでおくことがオススメ。

<Writing>

2つのエッセーに回答することになりますが、1題目はある程度テンプレを使い、15-20分程度で完成させ、残り時間を可能な限り2題目に割く。1題目は字数も最低限でOK、正直こちらは受験生の間であまり差がつかないと思う。点数に大きな影響を与えるのは2題目で、こちらの精度をいかに高められるかが勝負。TOEFLは字数を増やすことが推奨されていますが(コンピューター採点で字数も点数をつけるうえでの指標になっているらしい)、IELTSは人が採点しているため、よりエッセー全体のロジックや語彙力の比重が高いようです(エッセーに無駄な文章がない前提で、字数は300-350wordsでOKだと思います)。GMATやGREで難しい語彙に触れていたこともあり、可能な限りレベルの高い語彙を使うことで7.0を取ることができました(ただし無理にレベルの高い単語を入れ、ニュアンスが間違っていると減点対象になるので、練習で書いたエッセーはネイティブに添削してもらってください)。

<Speaking>

TOEFLと違って対面でのインタビュー形式となるため、初めて受ける人は戸惑うかもしれません。Youtubeにそれぞれの点数と回答例の動画が上がっているので、動画を見てから試験に臨むといいと思います。Sはベストスコアが6.5なのであまり有益なアドバイスはできませんが、2分間のスピーチでは事前に使い勝手の良いエピソードを2つ用意しておき、毎回それに無理やり話をもっていくようにしていました。例えば、「好きな場所は?」とのお題であれば「大学のラグビーグラウンド」という回答を用意しておき、ラグビーをコアに語れるエピソードを作っておきました。もう一つ用意していたのは「尊敬している人は?」とのお題に対し、「XXさん、会社の先輩でMBAホルダー。影響を受けて自分もMBAを目指して勉強している」といった具合に自分の話しやすいエピソードを持っておくことで、即興で回答を作りやすいと思います(ただし、スクリプトを覚えていると思われると減点になるようなのでご注意ください)。

以上がより詳細なIELTS試験対策となります。少しでも今後受験される方の参考になれば幸いです。

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