MBAに来てから一年2か月が経過し、留学する前と今では自分の価値観が大きく変わっています。
なぜこんなに価値観が大きく変化したのか、自分なりの理由を考えていたので、纏めておこうと思います。
価値観の変化というと抽象的ですが、分かりやすい例を挙げると、自分の過去の振り返り、強み弱み、キャリア、人生観(幸せとは何か、自分にとってのお金の意味など)といった正解のないものばかりで、なにか強い刺激を受けるたびに少しずつ価値観が変わっています。
答えがなく難しい問いではありますが、考え続けることで自分の中の軸が以前よりもぶれなくなってきている感覚はあり、必要な過程だと思ってます。
1. 時間
仕事から離れたことで、平日の日中の時間確保だけでなく、出張がなくなり、日本にいた友人との交流が減り、接待・社内飲み会がなくなり、休日のゴルフがなくなり、圧倒的に時間ができました。
時間ができたものの学業で苦戦しているため、暇というわけではないのですが、1人になってSelf reflectionをする時間ができたことは大きな影響を与えています。
日本でニートやってたら時間があって価値観が変わるかというと、それはないと思っていて、これまでとは異なる刺激を受け、それを消化する過程で振り返りをすることが自分の価値観にインパクトを与えていると思います。
2. これまで接することのなかった世界との接点
これだと抽象的すぎるので、さらに分解していきます。
2-A: 場所
アメリカという自由な国の、これまで住んだことのなかったシカゴという街で暮らす中で、日本との文化的な違いを考えたり、自分が将来どんな国・街で暮らしたいのか、実際にその場所に住んでみないとわからないことって多いのです。
地元の名古屋から東京に出てきて東京が好きになったように、東京からアメリカに来てアメリカのよさを肌で感じる一方、治安の問題や便利さについては日本は段違いです。
2-B: 人
シカゴブースの同級生のうち、アメリカ人が全体の約60%を占めるため、欧州や他の学校に比べるとダイバーシティは劣っているかもしれませんが、純日本育ちの身からすると、十分すぎるほどの刺激を得られています。
また就活やインターンを通じ、これまで接することのなかった業界の方とお話する中で得られる刺激というのも、自分の価値観に大きな影響を与えています。
2-C: 情報
これは前述の「時間」に関係しますが、授業や課外活動を通じてこれまで触れることのなかった情報をインプットすることができています。
仕事をしていると自分の業務上必要な領域に知識が偏り、かつ自分自身が外の世界へのアンテナが高くなかったため、自分の興味関心を深堀する時間が確保でき、そうしたインプットから価値観を見直す機会になっています。
2-D: 行動
MBAを通じ、興味をもったらとにかく行動してみるようにしています。机上の理論を学ぶより、自分のリアルな経験からの学びのほうが深く、有意義だと思っています。
また失敗した方が得られる学びが多いと思っているので、ちょっときつそうでも突っ込んでいってます。学生の特権はリスクフリーでなんでもできることなので。
「愚者は経験から学び、賢者は過去から学ぶ」、なんて諺があったりしますが、Either orで語られるべきものではなく、両方を如何にうまく使いこなして効率を上げていけるか、というのが重要なので、この点は残るMBA期間中も意識していきたいと思っています。
自分の価値観に影響を与えている要素として今思いつくのはこれくらいですが、またなにか思いついたら共有したいと思います。