フルタイム就活(総括)
Job, Interview, Handshake, Hiring, Employment, Career

ここまで段階を踏んで振り返りをしてきましたが、最後に総括をして締めたいと思います。

マインドセット的な話は前回のところでしたので、ここまで書いてこなかった数字、結果の部分に触れておきたいと思います。

「ソーシング①」の回で書きましたが、シカゴブースの昨年の求人データとして、2020年8月1日から12月31日までの間、学校の求人掲示板に投稿されたフルタイムの求人は780件、そのうち257件(33%)がVisaサポートありの案件でした。

まだ12月前半なので、ここから多少増えていくと思うものの、肌感としては257件もなかったと思います。

今年の求人が例年に比べて少ないという話は聞かないので、なぜここまでギャップがあるのか考えてみたのですが、おそらく大企業が複数のVisaサポートありのポジションの求人を出していることが要因です。

分かりやすい例を挙げると、アマゾンやグーグルのような大企業はPM、Strategy、Financeなど、複数のポジションの求人を出しており、数字が膨らんでいる気がします。

そもそも僕のようにテックのバックグラウンドがないと、そもそも引っ掛かりそうもないため(実際にテック企業は応募を見送りました)、一気に応募先が減ることになります。

加えて、VisaサポートのあるPE/VC/スタートアップもあるのですが、それらの企業は基本的に業界/そのポジションの経験者を求めているため、商社の営業出身だと箸にも棒にもかからず、応募先候補から削られていきます。

前置きが長くなりましたが、以下が主要な数字です(すべてフルタイム就活@アメリカの数字です)。

  • 応募、乃至は説明会に参加/コーヒーチャットを実施した企業:28社
  • 面接に呼ばれた企業(対人のみ、ビデオインタビューは除外):5社(コンサル、IB、Corporate Strategy、Strategic Planning)
  • 最終面接まで進んだ企業:3社(IB、Corporate Strategy、Strategic Planning)
  • オファー取得:1社(Corporate Strategy)
  • 一番面接の数が多かった企業:7回(一次から最終まで)
  • インタビュー案内受領から面接までの日数:最短1日

応募、乃至は説明会に参加/コーヒーチャットを実施した企業:応募可能な企業の数に対して意外と少ないように思うかもしれませんが、上記の通りバックグラウンドが全く引っかからないところを排除していくと、結構少なくなってしまいます。

またインタビューに呼んでもらうために、1社に対して複数回のイベントに出席、コーヒーチャットを実施していたことを考えると、投下した時間は相応になります。

最終面接まで進んだ企業:比較的上手くいっているように見えるかもしれませんが、就活の難しさは他の見えない候補者と戦っており、最後までどうなるかわからない(自分の感触は当てにならない)ところにあります。

いくら自分の中で面接の出来が良かったと思っても、最終的に企業側が比較をするわけで、他の内定者とのバランスも重要な要素だと思います。

面接の手応えだけでいうと、今回オファーをもらった企業よりもいい感触で面接を終えられた企業があったのですが、そちらはなぜか落ちてしまいました。結果が出てからフィードバックをお願いしたのですが、返答が返ってきていないので実際のところは分かりませんが、他に魅力的な候補者がいたんだろうと整理しています。

逆に今回オファーの出た企業については、よくよく聞いてみると、サマーインターンであまり人を取らなかったようで、例年よりフルタイムで取ったようでした。仮に例年通りサマーインターンで人を取っていたら、枠が少なくて僕にはオファーが出なかったかもしれません。

またCorporate Strategyのポジションでブース生でオファーが出ているのは僕だけだそうです。自分よりも強い(関連する)バックグラウンドを持っている人が応募していたら、あっさり一次で切られていたかもしれません。

改めて、就活はこうした自分ではコントロールできない、運的な要素も入ってくるというのを実感しました。

人それぞれバックグラウンド、強み、英語力、なにをとっても違うため、誰にも当てはまるアドバイスは基本的にないのですが、確実に言えることは「(諦めずに)フィールドに立ち続ける」ということだと思います。

1つのわかりやすい例として、種を蒔き続けている(ダメもとでもアプリケーションを出し続けている)と、どこかで急にインタビューに呼んでもらえるかもしれません。

ただ種を蒔くにも、なんとなくアメリカ残りたいかも、くらいの気持ちだと腰が重くなって行動に移せない気がします。

MBA後のキャリアをどうしたいのか、そこをはっきりさせるところが第一歩で、そこに「アメリカに残ってキャリアを積む」という確固たる強い意志があれば、自然と行動が伴っていき、その先にオファーが待っているのではないかと思います。

めちゃくちゃ気合根性の話になってますが、それくらい苦労があったとご理解いただければ幸いです。さくっとオファーを獲得できる人もいると思うので、あくまで一例として捉えて頂ければと思います。

MBA受験の対策、戦績から就活まで、ここまでさらけ出している人はあまり多くないと思うので(さすがに固有名詞は伏せてますが)、少しでも多くの方の参考になれば幸いです。

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