フルタイム就活(モチベーションの維持)
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一番初めの概要のところで書きましたが、現地就活の辛いところはとにかくインタビューによばれないことです。

インタビューの出来が悪くて落ちるならまだしも、そもそもインタビューの案内を受領できないことがほとんどで、せっかく時間とエネルギーをつぎ込んでも、一瞬で祈られます(もしくは音沙汰なし)。

日本企業、日本オフィスのMBA就活でインタビューに呼ばれないケースもあるものの、アメリカでは完全に逆で、呼ばれないことがデフォルトのように感じました。

これはVisaサポートの要否(完全に同じバックグラウンドの場合、不要な人の方がインタビューの呼ばれやすいと思います)や、応募する会社をどこまで広げるかによって結果は変わってくると思いますが、出さないことにはインタビューに呼ばれないので、ネットワーキングやカバーレターの準備がしんどいけど可能な限り出す、という戦法を取っていました。

なのでそもそもインタビューに呼ばれるかさえわからない企業に対して、コーヒーチャット、説明会に出席し、カバーレターを書き、アプリケーションフォームを提出することになります。

アメリカの場合、応募する人数が日本の比ではなく(MBA生の数が圧倒的に違うのでそりゃそうですね)、企業としてなんとなく応募している人に割いている時間はないので、これらのプロセスを踏まざるを得ない、ということと理解しています。

そして運良くインタビューに呼ばれても、あっさりビデオインタビューで落ちたり、万全の準備をしても一次面接でサクッと落ちたり、9-10月は特にしんどい2か月でした。

ただ11月に入ってからは少しずつインタビューが入り、一次選考を通過する会社も出始め、自分の中でなんとかなるかもしれない、という感覚を得始めました。

英語でのインタビューもほとんど毎日していると、当然上達してきます。

とはいえ、オファーをもらえなければ意味がないわけで、9-11月はプライベートの予定は通常よりも制限して緊張感は切らさないようにしていました。

私費ゆえに卒業後の進路が決まっていないことによる(今思うと”不要な”)ストレスは感じるし、コスパがめちゃくちゃ悪いです。

英語も拙いくせになんでそこを乗り越えて現地就活にこだわったかというと、「後悔したくなかったから」に尽きます。

前回投稿したような理由から、自分の中でアメリカに残りたいという気持ちが日に日に強くなっていき、今後の人生の中でアメリカで働ける可能性が最も高い(若しくは唯一になるかもしれない)、MBA卒業直後を逃すわけにはいかない、という意思が固まっていきました。

加えて、STEMで最大3年残れること、仮にその後、無職で日本に帰らざるを得なくなったとしても(独身なので)一人で生活できるくらいは稼げるだろう、という気持ちで考えていました。

MBA受験と同じような話で、どこまで本気で腹くくってやり切れるか、それに尽きると思います。

これさえやれば現地就活がうまくいく!的なアドバイスがあれば喜んで共有するのですが、この数か月の経験ではそれを見つけることはできませんでした。

大事なことがあるとすると、周囲の雑音に気を取られないということだと思います。「純ジャパで現地就活は厳しい」とか、「XXのポジションは語学力的に厳しい」とか、前例がいないから自分も無理かな、とかそんなのは全く関係ありません。

しかし就活がうまくいっておらず追い込まれている状況になると、こうしたネガティブな情報でメンタルを削がれることがあります。

そのときはまず第一に、自分が要件を満たしているかどうかは取る側が決めるということ、そして日本に帰るという決断をして将来本当に後悔しないのか、という原点に立ち戻るようにしていました。

周囲の意見や(自分が勝手に決めた)実現可能性に左右されず、本当に自分がやりたいことに真正面から向かっていくことで、逆境の中でも走り続けることができ、辛い就活を乗り越えることができるように思いました。

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