冬休みであまり特筆すべきことがない日もあるので、そういった日は受験生から聞かれることの多い質問への回答を書いていきたいと思います。
今の時期、一番多くの方が気にされている質問から始めたいと思います。
Q:コロナ禍でのMBAはどうか。
A:以前まとめた内容と重複する部分もありますが、以下項目に分けて改めて振り返りたいと思います。
<授業>
授業の内容そのものは対面でもオンラインでも変わらないので、大きな違いは①授業前後の学生同士のコミュニケーション(雑談)がないこと、②対面授業ならではのクラスの緊張感を味わえないこと、③移動時間を節約できることだと思います。
①、②がないことで少し物足りない気もしますが、③のメリットが結構大きいです。現在住んでいるダウンタウンからHyde Parkのキャンパスまで電車だと片道40分程度(車だと20分程度)かかるため、この移動時間をほかの活動に充てられるのはメリットが大きいです。
<ソーシャル>
対面のクラブ活動は学期の途中から完全になくなり、オンラインのイベントのみです。
クラブ活動といっても、プロフェッショナル系(コンサルやエネルギーグループ)はオンラインに移行してもそれほど大きなインパクトはないように思います。というのも、同級生同士のつながりよりも、クラブでの学びやイベント、ネットワークを活かして希望する業界への就職を目的として活動しているため、必要な横のつながりは自然に広がっている気がします。
一方で、ソーシャル系(ラグビークラブやジャパンクラブ)はそもそも学生同士のネットワーキングを目的としているため、インパクト大です。オンラインのイベントも定期的に開催されていますが、こればかりはやむなしかと思います。
<就活>
通常であれば、MBA生を例年採用している企業の採用担当者の方が現地までいらっしゃって学生との食事会をしていたそうなのですが、今年はすべてオンラインになっています。たまに時差が辛いこともありますが、これまでのところ特に問題は感じていません。
一方で、コロナの影響で各業界のMBA採用の数がどうなるのか、というのはまだ不透明です。今のところ悪いニュースは聞こえてきていませんが、マクロの経済情勢の影響を受けざるを得ないと思うので、できる準備をして最善を尽くすしかないかと思います。
<生活全般>
どこに行っても対策が徹底されています。日本にいたときと比べ、コロナの脅威を感じるか、と言われれば僕個人でいうと東京にいたときとあまり変わりません。
もしかしたら家族がいる方は少し印象が違うのかもしれませんが、少なくとも日本で在宅勤務をしていた時と比べて生活ぶりが大きく変わるといったことにはなっていません。
<まとめ>
渡米前には1年生のうちには対面の授業が再開されるかな?と期待していましたが、1年生のうちはオンラインで終わってしまう可能性が高いと思っています。
そうなると、従来のなにもなかった(対面で授業が実施され、何の制約もなくネットワーキングができた)時と比べ、このタイミングに現地で取得するMBAの質や経験が果たして意味があるのか、受験準備+留学で数年間に及ぶ時間+金銭的コストに見合うのか、という議論を惹起します。
一方で今回の状況をポジティブに考えると、2年間の世の中が全体的にスローダウンしてる期間に、MBAを取得しスキルアップして帰ってきたともいえるかと思っています。
僕の場合は自分の年齢とこれからのキャリアを考えたときに、一年遅らせるという選択肢はなかったため、このタイミングでMBAを取得していることに後悔はありません。
これは各個人のキャリアプランや価値観に大きく左右されると思いますので、ご自身の状況を踏まえて最終的に判断することになると思います。