過去の遺産
Automobile, Car, Junkyard, Scrap Metal, Rust

火曜日ということでアントレの授業でした。こちらの授業はテストがなく、来週が最後となります(最後の10週目はオプションとなっており、出席は任意)。

テストがない代わりに、最終プレゼン&チームメイトからの評価が授業の成績となります。

僕はチームのメンバーに恵まれ、これまでストレスなく進められています。

メンバーとしてはアメリカ人3人、メキシコ人1人、僕の5人で、英語はかなり苦しいですが、それぞれが得意なスキルでチームワークに貢献しており、バランスが取れています。

僕は議論での貢献や資料のブラッシュアップはできませんが、得意のドラフト作成を前広にやることで、チームの動き出しがスムーズになっており、メンバーから感謝されている気がします。

ちなみにチームメイトからの評価については、持ち点が10点与えられ、それをどのように分配するかは各個人にゆだねられています。

あるメンバーから提案があったのですが、僕のグループは全員が10点になるようにメンバー間で点数を調整して提出することになりそうです(囚人のジレンマが発動した場合、結果がどうなるかはわかりませんが笑)。

来週のプレゼンをいい形で終えられるよう、最後までさぼることなく、協力して進めていきたいと思います。

さて今日のタイトルですが、「過去の遺産」ということで、最近よく実感していることがあります。

どんなことでも積み上げたものがベースとなっており、一足飛びに変化を起こすことはできません。

当たり前のことですが、ここ数日で痛烈に感じています。具体的には就活と勉強で実感しています。

①就活

MBAに来る前は、MBAにいけばキャリアの選択肢が広がると信じていましたが、半分正しくて、半分わかっていませんでした。

<正しかったこと>
  • MBAという肩書をレバレッジすることで、新卒・中途採用の門戸が極めて狭い業界に採用してもらえる蓋然性が高まる。
  • MBAという肩書をレバレッジすることで、あらゆる企業、業種に対してアプローチが可能。
<わかっていなかったこと>
  • アプローチができることと採用される可能性は全く持って別の話。
  • 専門職を目指す場合、トップスクールに行ったところで、スキルがないと採用される可能性は極めて低い。

前者の正しかったことは補足は不要かと思います。

問題は後者です。完全に僕は理解が不足していました。一言でいうと勘違いしてました。

新卒で総合商社に入り、そこそこ仕事をうまく回せるようになって、上司からも取引先からも信頼されるようになって、それでも自分に足りない部分を補うために退職してMBA留学をし、スキルアップしようとしてるんですが、実務レベルで「なにができますか?」と聞かれたときに、わかりやすいスキルないんですよね。

一生懸命MBAで勉強したところで実務経験がないと説得力ないですし、そもそも今すでに就活が始まってるので、これから2年かけて勉強して知識を身に着けていくのと就活のタイムラインが全然合ってません。

例えばコンサル出身といえばそれだけで説明不要となりますし、金融出身だとモデリング等のわかりやすいスキルがついています。

専門職を目指す場合にはわかりやすいスキルセットがないと、競争力が低く(アピールできる武器が少なく)、そもそも自分はこの会社に出す意味あるのかという疑問にぶつかります。

もちろん出さないことには可能性はゼロなので、なんでも出せばいいかもしれませんが、ちょっとでも興味のある業界すべてにそれをやっていると時間が足りません。

そうなると自然と可能性がありそうな業界・会社に絞っていくことになるのですが、結局相当数絞られてきています。

留学前に思い描いていた可能性が無限大というのは完全な誤解ではないのですが、現実問題を考えると結局過去のキャリアが活かせる、若しくは過去の経験が比較的求められない業界になっていきます。

これはMBA後にやりたいことや行きたい業界が明確になっていれば話は別ですが、僕のように業種が定まり切っていない状態でMBAを志した人がぶつかる問題だと思います。

②勉強

なぜこんなに自分が苦労しているのか少し理由が分かったのですが、学生時代に勉強してきた人、若しくは実務で使っていた人は過去の知識をもとに授業の理解がスムーズなようです。

これも言われてみれば当たり前なのですが、勝手に同じところからスタートしてると勘違いしていました。

僕はGPAが示しているように過去の遺産は何もありません。経済学部でしたが、勉強した科目は覚えていますが、内容は何を勉強していたのか全く覚えていません。

同級生と話していた時に、「大学時代でやった内容をなんとなく覚えていて~」という話を聞いて、なるほどな、とようやく理解しました。

ということで、理解が怪しい科目を英語で積み上げていくのは効率が悪いので、日本語のソースも活用しつつ、期末テストに向けて勉強していくことにしました。

就活、勉強ともに「過去の遺産」の重要性を感じた一日でした。ないものを嘆いてもしょうがないので、遅れを取り戻したいと思います。

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